日常の古墳…歴史体験コーナーもボチボチ盛況で考古楽カードのプレゼントも!

博物館にたくさん人が来て、楽しんでくれるのはとてもありがたいことなのだが、コロナ後は「たくさん」というのが微妙…ややこしい限りだ。

そんな中、しおんじやま古墳の歴史体験コーナーは、1時間単位で区切って受付をする「事前予約制」にしている。予約はネットか電話で。もちろん空きがあれば当日申込でも大丈夫だが、体験できるのは同時に基本1組5名以内としている。始まりと終わりの時間がかぶって2組になる時もあるが、テーブルを離してという対応に。
 

 
そんな感じで6月から始めているが、やはり例年よりは体験が少ない。でも、徐々に増えてきて、今日は午後からすべての時間が満員に。
 



リピーターの子もいれば、新規の子も。
その中で、弥生博物館の「考古楽カード」を集めている子がいて、「しおんじやまにもあるって聞いたのですが、もらえますか?」って。

弥生博では渡すのにルールがあるみたいだが、しおんじやま古墳では、そんなのはなし!大盤振る舞い!?ということで兄妹に渡せるだけ渡したら、めちゃくちゃよろこんでいたぞ。ということで記念撮影も。
 



今日来てくれたファミリーの中には、当日申込で満員だったので断った所も。その代わりに体験キットを買って、おうちでしてね~ということで何とか我慢してもらった。
側近的にもなかなか歯がゆい状況が続くが…しばらくは「新しい博物館の楽しみ方」を模索していくしかないな。

初のオンライン企画「古墳カフェトーク4」を開催!全国から参加してくれたぞ~


6月21日に、しおんじやま古墳で初のオンライン企画・古墳カフェトークvol.4 「ミュージアムが楽しくなる企画&グッズを作ろう」を開催したぞ!
 

 
本当は、学習館でリアル企画として実施予定であったが、コロナウイルスの影響で中止…いやいや、それはもったいない!ということで、オンライン企画にすることに変更。
  
初のオンラインで当初はPRに苦労したが、いろんなところで宣伝をして、最終的に40名の参加者が来てくれた!中には北海道や九州から来てくれた者もいて、ホントにありがとう!
 

 
リアルイベントでは決して参加できない者が来てくれたのは、オンラインの可能性を感じたな。
 
そして肝心の内容は…
まずは、大阪自然史センターの西澤真樹子くんから、ミュージアムグッズと企画の作り方の話。
  

 
と言っても、ノウハウ的な話ではなく、どのようにしてミュージアムと関わるようになったか、そして、実際にどんな企画をしてきて、グッズを作ってきたかという実践の話。
 
大阪市立自然史博物館の学芸員と協力しながらのグッズ開発、また友の会での資金の集めの工夫など…ハニワ帝国もびっくりのすごすぎる話であった!
  

 
ちなみに今回は、大阪市立自然史博物館のミュージアムサービスコーナーの裏側から中継。ということで、プチバックヤード案内もあったり、館内の声も少し聞こたりしてライブ感満載。あっという間の45分であった。
 


  
その次は、側近の学習館の館長から、しおんじやま古墳&グッズの紹介。最近YouTubeにアップしたドローンの映像で古墳の紹介したり、実際のミュージアムショップで案内したり、15分であっという間であったが、日頃の活動について知ってもらった。(もちろん、余の事もな!)
 

 
その後は、今回のもう一つの目玉。しおんじやま古墳近くに今年プレオープンした「きんたい廃校博物館(愛称:きんぱく)」のオンライン見学会。
 

 
名前にある通り、少し前に廃校になった小学校の理科室を活用した完全私設のミュージアム。名前にある「きんたい」は、大阪府八尾市などの一部のみに生息しているコイ科の小型淡水魚「ニッポンバラタナゴ」の別名だ。
現在絶滅の危機に瀕していて、NPO法人ニッポンバラタナゴ高安研究会が、長年保護&研究活動をしている。そのメンバーが中心となって運営しているのがこの「きんぱく」なのだ。
 
八尾市には、しおんじやま古墳や歴史民俗資料館など、歴史系のミュージアムは公立であるが、自然系のミュージアムはない。というか河内エリアにはないのだ。なので、このような活動は、ミュージアムの魅力を多くの者に知ってもらうにはとても貴重。
 

 
そんな「きんぱく」のオンライン見学会だが、場所が理科室なので、外から来るには少し分かりにくい…ということで、見学会では、外にある玉祖神社の大きな鳥居から。案内は、きんぱく館長の大橋くん。まるで旅番組のように、場所の説明やきんぱくの説明からスタートしたぞ。
 

 
その後は、他の学芸員スタッフが交替しながら案内。
 

 
元理科室だけに、学校の備品も活用しながら遊び心を入れた展示もあって、それらを紹介してくれた。
 

 
この「きんぱく」はまだプレオープン中で第3日曜日だけがオープンの日。さらにこのコロナウイルスで3月から休館中。7月から再開するらしいので、是非多くの者に見に行ってほしいものだ!
 

 
そんなトーク、見学会が終了して少し休憩。
 
今回はzoomというWeb会議ツールを使って開催したが、参加者は見学をしながらチャットというコメント欄にいろいろ感想などを書き込むことができる。
 

 
それらを司会の学習館の館長が、中継でコメントを受けた質問を代表して聞きながら進行。トークや案内が一方通行にならずに、見る方も楽しめたかな?と思うぞ。
 


 
そして、休憩後はミュージアム&グッズ、プチ紹介コーナー。
今回の企画に参加してくれた、グッズクリエイターの宮野ミケくん、堺市博物館の橘くん、岐阜県飛騨市のみやがわ考古民俗館の三好くん、3Ⅾプリンターでグッズを作ってお店もしている飛鳥おもいで堂の西川くん、羽曳野市で古墳グッズのショップ&はにわ工房をしている大蔵屋の朝野くんに、それぞれ5分程度活動の紹介をしてもらった。
 

 
余りに時間が短くて申し訳なかったが、参加者には地域、立場を越えたいろんな活動を知ってもらえたと思うぞ。
 

 
そして、最後はフリーの質問&トークコーナー。これまで内容でチャットに書き込んでくれた質問をまとめて答える形で。
チャットのコメントだが、実は余の側近に「もし盛り上がらなかったら寂しいので、感想だけでもいいからどんどん書き込むように!」という指令を出していたが、それも良かったのか、みんないろいろ書いてくれた。
 
ただコメントが一杯になると、リアルタイムでは司会の館長も拾いきれない…ということで、バックアップの側近がコメント整理、質問コーナーの時間に合わせて、メールなどで各中継先に送信。
 
みんなが協力して、想像以上にうまく進行?
ただ3時間半は流石に長すぎた…かも?だが、そんな反省もありつつも、スタッフ自身が一番楽しめて無事終了。
 

 
唯一?の大失敗と言えば、記録用の動画を学習館のノートパソコンに保存するのがデータ量が多すぎたので、ダウンロードがイベント終了後2時間ほどかかったことくらい?おかけで館長が自宅で参加するオンライン懇親会に遅れたことくらい…だ。
  
そんな夜の懇親会も、北海道からの参加者が引き続き参加してくれて、初めまして~って感じで交流ができて大満足。
  
ちなみに、このブログの所々にあるイベントのイラスト記録は、その北海道からの参加者である北海道大学 環境科学院 修士課程2年の宇都幸那くんが「あまりに面白いイベントだったので、グラフィックレコーディングでレポート作ったので送ります!」って描いて送ってくれたもの。
 

これは、最後の質問コーナー&館長のまとめの記録。側近たちもその完成度に感動しておったぞ!(ということで、ここで使わせてもらった。ありがとう~)
 

 
ちなみに、きんぱくの中継では動画が多くなるので、こんな機材で撮影。「ジンバル」って手振れをなくす機械だ。これと先ほどの写真には写っていないがカメラマン係の絶妙のカメラワークもあってスムーズに。ご苦労であった!
 
ホントにいろんな者の協力で無事終了した今回のオンライン企画。来年の古墳カフェはもちろん、今年度のしおんじやま古墳の企画も、このコロナウイルスでいろいろ制約があるので、オンラインの利点を活かせるようなものを作っていきたいと思うから是非楽しみしてくれ!
 

 
今回、余とはしづか君は、ここからず~と見学であった!