どうも!ハニワこうていだ!!
2020年8月8日~16日まで「しおんじやま夏の体験まつりオンライン」を開催、無事終了したぞ。
前半の8~10日は、しおんじやま古墳、きんたい廃校博物館、旧植田家住宅、八尾市にあるミュージアムのオンライン見学会。各施設の学芸員が案内してくれて、3日間で90名程の参加者があった。ありがとう~
きんたい廃校博物館では、 ドクター川瀬から、「カダヤシ」という外来種の魚のイラスト講座。また大橋館長からは、魚の取り方講座(写真はないけど)もあって、面白い内容であった。
2日目は、しおんじやま古墳学習館。
側近の館長が、スケッチブックに手書きのクイズを作って案内。もちろん暑い暑い古墳も!
大阪教育大学のコラボレーション演習で参加している学生が撮影係やPCのバックアップ作業で参加。ご苦労であった!
3日目は「安中新田会所跡 旧植田家住宅」の見学。学芸員の安藤さんから酷暑(当日の八尾市は38.2℃!)の中、建物の周囲からスタートし、建物内も案内してもらった。
3日間連続で参加してくれた子どもたちや、遠方からの参加者もいて、みんな楽しんでもらったようだ。
しかし、施設により電波状況が違って、つながりにくくてバタバタしたり…何といっても一番びっくりしたのは、3日目に撮影用のスマホが高熱すぎてダウン!映像が止まるというアクシデントが。幸い、数分後に無事再起動して、案内はつつがなく続けることができたが、ライブ感も大切だが、本当に困るトラブルはやばいな!
ライブ感の良さと難しさを感じた、前半のオンラインミュージアム見学会であった!
そして、後半の13~16日は、歴史体験のオンラインワークショップ。体験キットを学習館に直接か、ネットショップで事前に購入してもらって、説明はオンラインという形。
結局4日間で約150名の参加があって、遠くは東北・関東・北陸・東海からの参加者も。こちらも盛況であった。ありがとう~!
そして、今回も先日の学び場オンラインのようにアンケートをWebで取ったのだが、前半のミュージアム見学会と後半のワークショップで結構違いがあったので、ここで紹介しておこう~
まず、この企画をどこで知ったのか?についてだが、
今回の参加チケットは、前回の学び場同様に、ネット上で販売するサービス「ピーティックス」というサイトを利用した。 ミュージアム見学会は、 そのピーティックスのサイトで検索して、たまたま?知っての参加が38%で最も多かった。 続いて、Facebookからが17%。事前の告知でFacebookのイベントページの「シェア」や「いいね」が通常の投稿なら数10程度なのが、今回は「いいねが」200~300ほどついていた。ネットからの集客が効果的だったということだな。
ちなみに、今回のイベントのチラシは、例年同様に、八尾市内の全小学生と近隣の私立・国立の小学校にも2万枚ほど配布。また図書館や周辺の博物館、今回は遠方の博物館にも配布した。
そういう意味では、歴史体験ワークショップの方が、そのチラシ効果がしっかり出ている。学校から配布されたチラシからが57%で、その他(というのがおそらく施設のチラシ?)が13%。そして、「ピーティックス」サイトからが20%で、こちらもそこそこの効果があったようだ。
続いて、どこに住んでいる人が参加していたか?について
オンライン見学会の参加者の住所は、八尾市内14%で大阪府下が40%…合わせて54%。また近畿からが14%なので、近隣を合わせると68%。逆に30%が関東やそれ以外からの参加者で、大阪府外からの参加者と考えると合わせて46%、他の講演会との比較データがないのでこれだけでは一概に言えないが、他地域からの参加が多い、特に関東から26%の参加というのは、オンラインならでは!と言えるのではないだろうか?
しかし、なぜか他地域は東日本からだけ。西日本がなかったのはたまたま?ピーティックスの利用者が東日本に多いのか?!この辺りは不明だ~
また、それに比べて歴史体験ワークショップでは、逆に地元からの参加が多くなる。八尾市内が41%で、大阪府内からが19%。合わせて60%になる。さらに近畿の19%を入れると約8割が近隣からの参加である。
これは、歴史体験ワークショップを知ったのが「学校からのチラシ」という理由が多かったからであり「学校で知って→参加した」者が多いということだ。
しかし、20%の者が近畿以外で、それらを個別に見ると、ピーティックスで知って参加した者が大半であった。さらに感想を見ると…
・博物館でイベントがあってもなかなか足を運ばないが、オンラインなら気軽に参加できた。まして、遠くて訪れない博物館のイベントを楽しめた
・今回の企画が無かったら、決して出会えませんでした。古墳を見に遊びに行きたくなりました
・現地に伺ったことはないのですが、オンラインで開催いただけたことで、地方からも参加することができ、夏休みのとてもよい経験になりました
など、オンラインだからこその感想もあったぞ。いつか、しおんじやま古墳に来てくれよな!
続いて、これまで来館したことがあるのかどうか?については…
これも先ほどの質問と同様に、ミュージアム・オンライン見学会は、遠方からの参加者が多く、したがって、これまでしおんじやま古墳に来館したことがない者が多い傾向があった。
それに対して、歴史体験ワークショップは、近隣からの参加者が多く、これまで来館したことがある者も多かった。しかし、それでも52%はこれまで来館したことがない者であり、この企画で新たに知った者が多いことが分かった。これは来年も絶対しないとな!!
続いて、参加してくれた年齢層の比較だが…
オンライン見学会は、子どもも一定参加しているが大人が多い。30代は子どもと一緒に参加?の親の場合が多いと思うが、40代や50代以上は個人での参加が多いだろう。また70代が少なくなるのは、「オンライン」へのハードルが高いのかもしれない。40代が一番多いのは驚いた。
また歴史体験ワークショップは、当然だが子どもの参加が多い。さらに低学年の参加がダントツであり、これはリアルで実施する場合でも同じ印象である。ここでも40代が多いのは親の参加だと思われ、オンライン見学で40代が一番多いのは、個人参加+親参加が合わさったからだと思われるな。
ちなみに、歴史体験ワークショップで70代の参加が多いのは、別施設の博物館ボランティア経験者で、オンラインでエアー参加?していたようだ。コロナ禍で活動が少なくなっているので、子どもたちの笑顔が見られてよかったと感想をくれていた。
その他もいろいろ聞いているのだが、肝心の内容についての満足度は…
オンライン見学の満足度は「とても満足」がいっぱい!と言いたいところだが、満足が53%で一番多かった…ちなみに知人にすすめる度を10点満点で聞いた平均点は「8.26点」ま~合格点かな?
ちなみに感想を見ていると、オンラインでの電波状況や画像のクオリティなど、見学会の内容というよりも、技術的な問題の指摘が多かった。確かに、途中で切れたり、画像が荒くなったり…テレビ中継のようにはいかない…その点の課題が明らかになった。これは将来5Gになれば解消!?かもしれないが、当面は施設が併設していない古墳や遺跡でのリアルタイムのオンライン中継には課題が多いと感じた。
その点、学習館で行ったオンラインの歴史体験ワークショップは、大きな接続トラブルがなかった事もあってか、「とても満足!」が74%と好成績!!であった。すばらしい~
しかし!知人すすめる度の平均点は「8.4点」、オンライン見学会を少し上回った程度であった。決して低い数値ではないが、その原因を感想から探ると…
・時間が短く、製作途中の様子をチェックして欲しかった。また他の人の作品を見る機会がなかった。
・時間中に完成できればなお良かったです。
・30分の説明が子供たちには長かったみたいです。
という感想があった。小学生でも低学年から高学年まで参加しているので、その辺りの満足度を上げるのは、リアルワークショップでも難しいところ。また作品途中のチェックや他の参加者のとの交流については、ワークショップの参加者数に応じてやってみたりした。今回、参加者は基本音声をミュートにして参加してもらった。人数が多いとミュート解除すると音声が全員に聞こえて、結構うるさいのだ。その辺りのリアルで共通する課題とオンラインでの課題が微妙にあって、平均おすすめ度が少し低くなってしまったのかもしれない。
だが…
・双方でコミュニケーションができ、創作を楽しめた。
・学校のオンライン授業の時より 楽しそうで集中していました(笑)ワークショップが終わってからも 頑張って納得するまで作っていたので。短い夏休みですが良い思い出が作品と共に残りました。
・全国の古墳の数や勾玉の素材 など、今まで知らなかったことを知ることができました。ワークショップのプレゼンテーションがとても楽しく分かりやかったです。実際に博物館に行ってみたくなりました。
・今年は出かけるのは無理かと思っていたので、オンライン体験は本当にありがたかったです。zoomの体験と、古墳の体験、両方できて最高の家庭学習になりました。
・3回参加させていただきましたが、どれも楽しくあっという間に時間が過ぎてしまいました。勾玉作り体験を小学校の自由研究として新聞にしました。短い夏休みの1番の思い出になりました。ありがとうございました。
という感想もあって、側近も泣きそうなほどよろこんでいたぞ。
ま~まだまだ課題も多いが、オンラインだけでなく、どんな事業もトライ&エラーでより良くなっていく。この企画も同じことだ。
ただ、ウィズコロナの時代?この状況がどこまで続くか正直分からないし、またコロナ後になっても、オンラインを活用することの可能性を大いに感じることができた。
とにかく、しおんじやま古墳としてもハニワ帝国としても新たな一歩を踏み出した、この夏の企画となった。
これでまた一歩、世界征服に近づいたな!!