八尾環境フェスティバル報告その①~昼間にナイトミュージアム!?開催したぞ!~

11月10日に、いきいき八尾環境フェスティバルを開催した。その中でも今年のメイン企画「昼間にナイトミュージアム!?」について、報告するぞ。

これまでも、いろんなミュージアムでナイトミュージアムの企画を実施していたと思うが、しおんじやま古墳は古墳の博物館。展示室には、しおんじやま古墳からの出土品を展示している。つまり、展示室の空間は、古墳=あの世へつながる空間とも考えられるのだ。

そこで、日本神話にあるイザナギ・イザナミの「黄泉の国」の話をモチーフに、展示室を真っ暗闇にして、あの世につながる空間に見立てて…イザナギのように、あの世につながる世界に進んで、そしてこの世に戻ってくる。そんなミッションを用意して、当日の参加者に、いつもと違う展示室を体験してもらった。

とは言っても、1日だけの環境フェスティバルのためなので、大きな造作はできない。でもワンフロアの展示室を真っ暗にしただけでは、何人も入ることができない。ということで、黒色のプラスチック段ボール&カーテンで展示室を簡易に仕切って、大きく2つに分割。さらに100均で購入したLEDライトにブルーのカラーフィルムをかぶせて遺物や埋葬施設を照らして、あの世の空間を演出。

なかなか、いつもと違う雰囲気になって側近たちも満足。さらに、イザナミに追われるイザナギが、桃やぶどうの蔓などいろんなアイテムを使ってこの世に戻ってくるので、それらのアイテムを展示室に展示物の間に隠して、探してもらいながら~という仕掛けも準備。

そして当日。参加者を案内する役割は、環境フェスティバルの運営を手伝ってもらっている近畿大学の学生団体「はちのじ」のみんな。また、しおんじやま古墳で開催中の子ども向けの連続講座「こふんはにはに部」の子どもメンバーも手伝ってくれた。

ちなみに、どのような感じで、進んでいくかを紹介すると…

まずは受付。そして、学習館の図書コーナーで、側近から日本神話の黄泉の国の話のミニ紙芝居と、展示室で行うミッションの説明。

遮光カーテンで外からの光が入ってこない展示室は全くの別世界。ブルーのハンディライトを持って展示物を見ながら、宙づりにした説明パネルを読みながら進んで…

中には「怖い~」って泣きそうになりながら、お父さんと一緒に進む子。また一人で頑張りながら進む子…

最後には、参加者よりも先に展示室に入って、あの世に行ったきり帰って来ない「ハニワこうてい」を探すというミッションも!

これまで偉そうに説明したが、みんなの助けを待っている余、そういう設定なのだ。

結局80名近い者が参加。怖がったり、面白がったり、みんな、とにかく楽しんでくれたようだ。

日頃と違う展示室。いつもなら、さらっと見てしまう展示物・展示パネルも、暗やみで見にくいけど、ライトを当てて熱心に見てくれていたぞ。
側近も初めての企画であったが手応えを感じたようだ。
参加者・スタッフからも「1日の企画ではもったいないですね~」という声も多かったので、時期は未定だがまた開催したい思うぞ。

参加できなかった者も、その機会があれば是非来てくれ~

いきいき八尾環境フェスティバル報告その②につづく。