無事開催したぞ!「古墳カフェ vol.3 トークライブ、古墳ビルダー大集合!」

先日告知した、古墳カフェの第3弾「トークライブ、古墳ビルダー大集合!」を6月29日に無事開催したぞ。


プログラムは下の通り。いろんな古墳グッズやイベントをつくっている「古墳ビルダー」が集合。最近の関西の古墳ブームを担っている者たちだ。

トップバッターは、古墳フェス・はにコットの「マキリエ」くん。高槻市で35000人を集めている巨大古墳イベントの仕掛人だ。

側近の学習館館長とトークしながら、このイベントを始めたきっかけや、はにコットがどうやって大きくなったかについて話してくれたぞ。

はにコットの話は、去年もしてもらったので、ここでの紹介は今回はこれくらいにして…

続いて、がまぐち屋 La Mahina(ラ・マヒナ)・三谷くんが登場。
ここからはマキリエくんも館長と一緒にトークに参加。

そもそも名前に入っている「 La Mahina(ラ・マヒナ)」って何?から、がま口を作るきっかけ、オリジナルの生地を作るようになった経緯の話。また図案を考えるときにどうしているか?などなど。

一緒に息子くんも来ていたので、家では作った生地が○○って秘密の暴露まで!?笑いも絶えないトークとなった。

続いては、古墳ペーパー雑貨のアダマロくん。

職場の同僚で、古墳ビルダーになるきっかけとなった渡辺君と一緒に登場。

紙を扱う会社の社員で、渡辺くんの趣味であった古墳巡りに一緒に行くようになって魅力にはまりつつあった時に、紙の端材をつかって試作してみたら…から始まったそうだ。

今はクラウドファンディングでゲットした機械で、自宅でいろんな作品を作るように。次は古墳だけでなく、埴輪や瓦の作品も…これからがさらに楽しみな話であった。


そして、ここで少し休憩して…次に時代意匠考案 藍寧舎のかねだあおい君が登場。近年の古墳グッズの先駆けになったのがこのかねだ君だ。

大学院まで考古学を学んできたが家庭をもって、考古学と両立できる関わり方を模索した時に考古学を取り入れたデザイナーの道へ進むことに。


最初につくったのが、奈良の古墳ふろしき。
そして、前方後円墳型の鍋つかみなども作ったときに「古墳クッション」を作っている宇宙椅子くんと知り合いになり…

クッション製作のアドバイスをしたり、たまたま知った「古墳フェス・はにコット」への出店を紹介したり…今につながる古墳グッズの表?裏の?仕掛人のエピソードを聞かせてくれたぞ。

またグッズを作る際に参考にしている「前方後円墳集成」という本も紹介。ちょうど学習館の図書コーナーにあったので、館長が持ってきて…

他の古墳ビルダーで、この本を知らない者がいたようで、定価をみると2万円!「え~」「うわ~」というため息も聞こえながらも、トークライブの後に熱心見ていたのが印象的であった。

最後に新作は?との質問に、これです!
すると会場から、おお~「これは欲しい!」「絶対買う~」の声。
さぁ何か??8月に余も参加する、阪急うめだ本店での古墳フェスに登場予定らしいので、乞うご期待だ。

最後は、堺古墳祭り・紙カフェの松永友美くん。家族が印刷会社をしていて、その関連で、堺市の山之口商店街にある紙雑貨を扱う「紙カフェ」を設立して…

また「堺柄」という堺の名所・名物をデザイン化した時に、仁徳陵古墳もデザイン、それで古墳のかわいさに目覚めて!さらに「ぱんだこふん」シリーズをつくるも! !
周囲の者には理解してもらえず…

そんな時に、とある堺でのイベントで、古墳グッズを作る人がいないかな~と探していたマキリエくんと知り合うことになり、はにコットに参加。

そして、その「はにコット」で「堺柄」を見た側近の館長が、堺柄を真似て「八尾柄」を考案。松永くんに連絡をして…

神の見えざる手?のように、みんなが関わることで広がっていく古墳ビルダーたち。
「つながることで、面白くなっていきますよね~」
まさしくその通り。そして、個人、会社、ミュージアム、立場や地域は違うけど、それぞれで魅力を高めていって、さらにつながっていく。


確かに今は「古墳ブーム」や「世界遺産」で注目されているが、一過性のものじゃなく、地道に古墳の魅力や楽しさを造っていく。

そして、さらにつながりを造ることで、ブームじゃなく古墳が文化になる!(おおげさ?)そんなことを感じたトークライブであった。

八尾市立美園小学校6年生が見学に来てくれたぞ!

6月12日は、八尾市立美園小学校の6年生が見学に来てくれたぞ。春から続いた6年生の見学シーズンもこれで最後。

ということで、最初は余が登場してワークシートの説明。

その後は、クラスごとに学習館のホールで古墳紹介の映像を見てもらったあと、側近が学習館の展示室を案内。

古墳は、班で自由に移動しながらワークシートの問題を解いていく感じ。


最後は、古墳の「造り出し」に集合して、側近からワークシートの解答と、古墳の墳丘を見ながらミニ解説をして終了となった。

ちょうど日差しも少なくて、見学にはちょうどいい気候。子どもたちも全問正解の子が多くて、ばっちり余の素晴らしい国民になってくれた(←強制だけど、結構よろこんでいたぞ)
そんな学校見学であった。

科研費で博物館の調査チームが来てくれたぞ!

文部科学省の科研費(科学研究費助成事業)で「博物館の新たな在り方を模索するための体験学習・ワークショップ評価の構築」を実施している研究者のチームがしおんじやま古墳に来てくれた。

って何だが難しそうだが、わかりやすく言うと…
「博物館で行っている体験学習やワークショップ、また博物館そのものの活動を評価をする時に、新しい仕組みで評価、可視化できないか考えてみよう~」
というものらしい。多分な。

昨年は、大阪府立弥生文化博物館をフィールドに調査したそうで、今年度は同じ大阪ではあるが、規模が違う施設でどのようになるかを検討するそうだ。ハニワ帝国の本拠地である、しおんじやま古墳に目をつけるとは、なかなか素晴らしい着眼点だ。

詳しい調査が始まるのは年度後半のようだが、今回は下見ということで、まずは施設全体の見学と、側近たちに研究の概要の説明があったのだ。

来てくれたチームは、慶応大学や東京国立博物館の研究者たち。ということで、まずはホールの航空写真で大阪、特に河内地域の地形について紹介。

そして、ミュージアムショップについても紹介。グッズの充実度合いにびっくりしていたぞ。

展示室を見学した後は古墳へ。復元された古墳の大きさにまたもやびっくり。
慶応大学の先生はシステムデザインが専門なので、「東京にも結構古墳あるんですよ~」って聞いたら驚いていた。そう古墳は全国にあるのだ。

最後は再び学習館に戻って打合せ。しれっと、はしづか君も参戦して!?
研究の内容は一見難しそうだが、日頃の博物館の活動をどのようにして「見える化」して、博物館の大切さを多くの人に伝えるか?
その題材として、しおんじやま古墳をどんどん活用してほしいと思うぞ!