2003 OCATファミリーフェスタ 一日体験教室
〜大阪市立難波市民学習センターイベントの報告A〜


『石器作り』


午後からは石器作り体験。こちらのプログラムも総勢30数名の方々に参加していただきました。
親子の方でも、父と子(特に男の子)、という組み合わせが勾玉作りの時に比べて多く感じました。

今回は、石鏃の先の細やかな作業を見てもらう為に、ビデオカメラで
講師の手元を撮影し、モニターに写し出すという事も試みました。

最初に矢じりや石器についての説明の後、実際に作ってもらいました。
本来の石器は「サヌカイト」や「黒耀石」などの石を使って作っていますが、
今回も、前回の石器作り同様に、比較的加工し易いガラスの破片を用いました。
石器の説明 ガラスをたたいて割っています

 

ただ、前回と大幅に違うのは、ガラスの色がバラエティ豊かになっていた事です。
緑、朱、黒、茶、透明…昔の人はサヌカイトや黒耀石の黒っぽい色が多かったようなので、
私達はまた1つ違った楽しみも味わいつつの体験となる訳です。
(ちなみに前回6月の石器作りでのガラスの色は黒と透明なガラス板を使用しました。)

割りやすいガラスとはいえ、何処をどう割れば思う様に割れるのか、
どういう割れ方をするのか、というのは、とにかくやってみてコツをつかんでいくしかないと、
私も実際作ってみて、そう感じました。
(素材の特徴をつかんで作るなどは、まさに熟練者の技です。)

ヤジリできた! お父さんもがんばっています


思う様にうまく割れない、あるいは、割ってはいるものの、どういう形にしていくのか、
途中で見失いそうになる人もいて、スタッフも一緒にお手本となるモノをつくりながらの、
あるいは一緒につくりながらの、まさに手取り足取りといった体験となりました。

矢じりの先をまず一生懸命削り、いらない部分を剥ぎ落としていく事に時間をかけます。
その後に全体を組み立て、竹やひもと組み合わせる事で、実際に使用できる弓矢となります。
(さいごには、完成した弓矢と本物のサヌカイトの破片をおみやげに持って帰ってもらいました)

「こうやるとうまく割れるよ」って感じ ひもでくくって矢の完成!

勾玉作りでは自分の手の中にあるものが過程を経てピカピカつるつる綺麗になっていくという楽しみが。
こちらの体験プログラムの楽しみは、作る行程もさることながら、
『使える』『動かせる』作品を完成させる事、
あるいは、弓矢を使ってみたい衝動にかられる事にあるのではないでしょうか?

「なんだよ、動くじゃン、使えるじゃン。楽しいじゃン。作った甲斐があるじゃん。」と、いう訳ですね。
もちろん、古代の人とは違い、武器に使用する事は固く禁じておりますが…。

これですっかり古代人!?

そういう衝動にかられての作品作りもまた良い刺激になっているのではないでしょうか?
1つのモノを、完成させる喜びを味わってもらう事もまた、私達が目的とする事です。

作った人達もそれぞれに楽しみながら、「俺は緑のハート型」「私は黄色のクローバー型」など、
矢じりの色と形で、ガラスの色と素材を活用した、
まさに現代版の、オリジナリティ溢れる弓矢が沢山できていました。

 おわり

文・福田淳子(ふくだじゅんこ 通称・ししょう)