2003夏、出張験教室
〜大阪市立弁天町市民学習センターでの報告〜


7月26日(土)、弁天町市民学習センターのイベントに参加しました。午前は「土笛作り」、午後は「勾玉作り」でした。夏休みに入っていたこともあり、親子連れを中心にたくさんの方に参加していただきました。



「土笛作り」

まず簡単に土笛について説明をしました。「昔の人がお祭りの時、吹いていたのかも。」と。
子供たちはイメージできたでしょうか?
その後、作り方の説明を聞きながら、実際に作ってもらいました。

土笛のお話し さぁ土笛を作りましょう!

2つに割った粘土をくりぬくのが意外と手ごわく、形が崩れたり、穴があいたりと大変でした。
土笛の形が出来上がり、吹き口をあけ、音が出やすいように吹き口の中を薄く仕上げるのも
難しいようでしたが、やはり何よりも土笛の音を出すのが一番難しかったようです。

スタッフが吹くと音が出るのに、なぜか音が出ない。ということがよくありました。
「せっかく作ったのだから、自分で鳴らしたい。」とみんな一生懸命に吹いていました。

作り方を説明しています 粘土をくりぬいています

中には、大きさの違う土笛を作って、音階のようにしている子供や、はにわのように手の付いた
土笛を作る子供もいました。子供の柔軟性にはいつも驚かされます。

 
さぁ音が出るかな?    完成しました!

大人の方も童心に帰って楽しんでいただけたようでした。
なかなかきれいな音を出すのは難しいですが、昔の人が聞いていた音と同じような音を、
自分の作った土笛で奏でていると感じていただければ、嬉しいです。



「勾玉作り」

こちらは「土笛作り」と違って、お父さんや男性の参加が目立ちました。
まず、実際発掘で出てくる勾玉がどのようなものか。また、どのように身に着けられていたのかを、写真や絵で説明し、勾玉をイメージしてもらいました。

それから、説明に沿って実際に作ってもらいました。
石に形を描き、ヤスリで削っていくのは、なかなか根気のいる作業なので、途中で休んだり、親に手伝ってもらったりする子供もいますが、みんな形が出来上がってくると、最後は自分で頑張っていました。

キリで穴をあけています 紙やすりで削っています


その後、耐水ペーパーで磨き始めると、磨けば磨くほどきれいになるので、大人顔負けに熱心に磨いていました。
出来上がった勾玉を持ってきてくれる子供たちは、みんな嬉しそうで、あるお母さんが「うちの子が、こんなに集中して最後まで作れるとは思わなかった。」と話されたのが、心に残っています。

耐水ペーパーで磨いています
子供たちが(もちろん大人の方も)一生懸命作ってくれるのを見ると、教えている方も励みになり、嬉しいものです。
子供たちには勾玉がどのようなものなのか、理解するのはまだ難しいかも知れませんが、もう少し大きくなって、歴史を勉強したとき、この時作った勾玉や、作業の大変さと楽しさなど思い出してもらえれば、少し歴史に興味を持ってもらえるのではないかと思っています。

(かくだあきの)