2003冬、土器焼き体験
〜奈良NPOセンターでの報告〜


奈良NPOセンター 発掘プロジェクト 〜もう一つの学び舎プロジェクト〜

 2003年12月7日(日)、土器焼きを行いました。この土器焼きは、今年7月21日に実施した奈良NPOセンター主催「発掘プロジェクト・第1回・土器作り」で作った土器を焼くために行いました。本当は10月中旬に行う予定でしたが、日頃の行いが悪いのか?雨天順延になっていました。7日も前日が雨で、少し心配しましたが、当日は無事晴天で(少し寒くはありましたが…)良い土器焼き日和となりました。

 奈良市東部の柳生にある「自由空間・ねん」という所で行いました。山裾の休耕地が土器焼きの場所でした。今回の土器焼きは、「野焼き」という最も原始的な土器の焼き方で、縄文土器や弥生土器などを焼いた方法です。簡単に言えば、焚き火の中で土器を焼くというものです。


最初のあいさつ ここに土器を置いて温めま〜す
箱から土器を取り出して 温めまーす

 午前9時に、近鉄奈良駅に集合し、なんやかんやで柳生に到着したのが午前10時半頃。そこから、下準備と最初のあいさつがありました。土器焼きの作業は、焼き始めれば、そんなに人数の必要な作業じゃないので、空き時間を利用して「勾玉づくり」も行ってもらうことにしました。

 まずは、土器焼きの最初の作業である「土器を温める@」を行いました。これは、土器をいきなり火に入れるのではなく、火の周りにおいて、第1段階の温めを行うものです。これは、参加者全員で行いました。7月に作った土器を、運搬用につめた箱から取り出し、火の周りに並べた網の上に置いて行きます。網を使うのは、土器の底も温まるようにと、使用しました。風向きで温まりやすいところと、そうでないところがあったり、ずっと同じ方向を向けていたら、裏側が冷えていたりするので、全体が温まるように気をつけながら、作業を行いました。

 今回は、子どもたちが3班に分かれて、活動を行うことになっていていました。それぞれのグループごとに、土器焼きの火の番、昼食やミーティング、勾玉づくりなどの作業をいつ行うかを話し合って、今日の予定を決めていました。
 
本日の予定を決めましょう! 温める@が終わりました!
第2段階の温めー!    勾玉も作りました。

 という訳なので、「温め@」が終了すると、各班ごとの活動になりました。一つの班は火の番、もう一つの班は勾玉作りを始めました。勾玉づくりもみんな初めてだったようですが、なかなかいい勾玉を作っていました。

 そして、1時間ほど土器を火の周りに置いて「温め@」が終わると、次はその土器を火が消えた炭(燠・おき)の上に置いて、「温めA」を行いました。この作業は30分ほど行いましたが、この時が一番割れやすくて、今回も残念ながら、数分して「バンッ!」「バンッ!」と4、5発割れるイヤ〜な音が… やはり、底など分厚いところが割れやすいようで、何個か割れてしまいました。でも、ほとんどの土器が大丈夫だったみたいで、無事「温めA」を乗りきることが出来ました。

マキを並べて〜 さあ!焼きましょう!
燃えてる〜!! ほら火の中に土器がー

 そして、次が土器焼きの本番とも言うべき、本焼きになります。みんなでマキを並べて、再び火をつけました。最初はなかなか日がつきにくかったのですが、何とか再点火し、炎の祭りに。後は、適度にマキをたしながら、真っ黒になった土器が、茶色になったら完成です。

 火が下火になり、消えたら、みんなで土器を取り出しました。割れていないもの、割れているもの、悲喜こもごもでした。そして熱〜い土器を水につけて、冷却します。これが割れると思いきや、いけるんですね〜。みんな土器を冷やして、並んで、記念撮影をしました。

 最後に、子どもたちが発掘プロジェクトの感想、今日の感想を発表しました。「火をつけるのが大変だった」「また勾玉作りがしてみたい」など、みんな楽しい、良い経験になったようです。

焼きあがりました! 水につけて冷やします

土器完成!!
(ふくだかずひろ)